こんな形で建物って作れるの?ビルバオ・グッテンハイム美術館。
ビルバオに来た理由って言ったらここでしょ。
「ビルバオ・グッテンハイム美術館」
フランク・O・ゲーリー設計。
2年ぐらい前に21_21 DESIGN SIGHTでやってた
「建築家 フランク・ゲーリー展 ” I Have an Idea “」
を見に行った事がある。
そこで、フランク・ゲーリーって人がいかに緻密でいかに合理的かを知ることができた。
私がこの美術館について調べていた時に一番驚いたことが、
あんなに複雑な建物にも関わらず、予算と実際にかかった費用に大差なかった。
って知ったとき。
各部材を設計時に完璧に把握してるってことだ。すごいあ、フランクゲイリーさん。
そして、この建物にまつわる話でもう一つおもしろい事が。
鉄鋼や造船で昔は栄えていたビルバオは1970年代にスラム化などが進んじゃって衰退してしまったのを、バスク州政府が工業の街からサービス業へと大転換をはかって、おもいっきり成功しちゃったってやつ。
建物ひとつで町ってかえられるんだね。
で、来ました。
今回は宿をグッテンハイム美術館近くにしました。
サクッと来られます。
美術館手前に橋があります。
通常は赤いシンボル的な柱が建ってるはずですが、工事中でした。
橋から見える風景はいきなりこんなんです。
かっこいい。
あっ、そういえばこのチタンのパネルを作ったのは日本の企業みたいです。
ずっと前に行った建築の展示会で営業マンさんが
「グッテンハイム美術館 の外壁のパネルはうちが作ったんです」
って嬉しそうに言ってました。
さすがにこの薄い金属パネルを3次元の面にはるのは、超難しそうです。
橋を渡っていくと、
全貌が見えます。
この角度、よくポスターになってるやつだぁ。
正面に回ると、
でかい犬が。
これは高さ12.4mの、鉄の骨組みに種々の花々を植え込んでるんだそう。
名前は
パピー
だそうです。
反対側にまわると、池の水を抜いてボールのオブジェを清掃中でした。
大変そうです。
それにしてもこの複雑な形をどう現場に伝えていったんだろう。
正面に戻って、中に入ることにします。
入場券が少しお高いです。
16ユーロ
建物を見たいだけなので、もう少し安くしてほしいです。
中に入っても複雑きわなりない。
入った瞬間思わず
おぉーっ
って声が出ましたよ。
やっぱり、現場の事考えちゃいますね。
あそこどうやって塗ったんだろうとか、足場どうかけたんだろうとか。
スペインに来てずっと思ってるんだけど、
塗装屋さんが上手です。
こんなに曲線なのにきれいに仕上げてある。
そんなの見てひとりでニヤニヤしちゃってます。
複雑すぎてるのか取り合いの仕上がりが荒いとこもあるけど、
そんなとこ気にならないぐらいすごいです。
今ってこんな建物建てられるんですね。
せっかくだからと展示物も見ようってなって、
まわってみました。展示室は撮影不可です。
モダンなアートとか、映像アートなどがたくさん展示されています。
意外と映像アートはまりました。
琴線にふれたのか涙してしまった展示も。
16ユーロ高くないかも。
ガラスの形も全部違うんです。
宿が近いので、ビルバオにいた4日間毎日通っちゃいました。
暗くなってから21:30ごろ来てみました。
夜の町もきれいです。
雰囲気違うし、人も少ないし違った雰囲気です。
橋の上で三脚立てて写真を撮ってるいいカメラ持ってる人が2組いました。
この人たちが陣取ってる場所は ベストポジションに違いないと
近くのポジションでiphoneSEを構えながらもう少し暗くなるのを待ちます。
で撮れた写真がこれ。
自分では満足ですが、一眼レフで撮ったらもっときれいに撮れるはず。
と思いながら、ミュージアムショップでポストカードを買うわたしでした。