富士山ルート3776

富士山にもこんなとこあるんだ!海抜0から富士山2日目。「富士山登山ルート3776」

rutamomo

一度帰宅して、飲み会にも参加して準備万端で2日目挑戦のつもりでした。本当は…..

残念ながら、超楽しい飲み会で完全に飲み過ぎ状態で迎えた朝。

4時に起きたけど迷う。

延期しよっか…..

ちょっとした葛藤の後、二度寝した。

6時に起きた時なんだかスッキリしてたので、

やっぱ行こう。

って決断して、車で向かう。

西臼塚駐車場に着くと木で隠れてるけど富士山がバッチリ見える天気。

やっぱり来てよかった。

日曜日だったので、トレイルランの人やらで、駐車場は賑やかだ。

靴を履き替え、バックパックを背負い準備する。

今日の服装は山登り仕様。

スパッツの上に短パン。

そしてTシャツ。

防寒具もバックの中に入れてきた。

そして必須な

日焼け止め。

水もたっぷり入れてきたし、行動食もバッチリ。

よーし、出発だぁ。

ルートは違うけど、西臼塚に寄るルートで行ってみよう。

って思ったら……

熊出没注意の看板。

下に小さく

「2017年12月にこの付近に出没」

って書いてあり、ビビッてこのルート却下。

正規ルートで行くことに。

木漏れ日のなか車道の脇を歩いて行く。

大会中?のトレイルランナーとすれ違い、時々挨拶される。

何十人にも挨拶されるので、ちょっと面倒くさいなぁって思ってたら左に曲がれ〜ってナビが言ってきた。

左に曲がると富士山スカイラインの料金所のとこ。

ここからは一般車両は通行止め。

入っちゃダメだよ〜って言う係のおじさんが立っていて、バスとタクシーのみが通れるみたい。

仮設トイレがあったので行こうとすると。

おじさんが、

「そこ、使えないよ。」

えっ、ガイドマップに載っている数少ないトイレのうちの一つが使えないなんて….

さらにおじさんは

「どこ行きたいの?」

って聞いてきた。

「海からのやつやってて」

「じゃあ、そっち」

と指を指した方向を見ると。

こんな感じの、そこ道なのぉ〜って雰囲気のとこだった。

この道の手前に案内看板があったのでじっくりルートを確認。

もうすでに標高1460mだって。

だけど、5合目まではまだまだ距離あるなあ。

今日の目標はとりあえず行けるとこまでで、山小屋があるとこまでは必須とは思って居るんだけど、どうだか。

土の道を進んでいくとこんな風景にかわった。

踏み跡とこの赤いリボンを頼りに進んでいく。

木々が生い茂ってるけど、意外と見通しがいい。

遠くにあるリボンも見えるし、YAMAPも誘導してくれてるので道迷いの不安は少ない。

坂も緩やかだし、歩きやすくて気持ちがいいなあ。

1日目は車道脇を歩いてきたので車が気になってたけど、今日はそんな心配は一切いらない素敵な山道だ。


苔むした倒木をまたいで行くのも楽しいし、

ジブリちっくな風景に癒されたり、

苔をじっくり見て観察したり、ゆったりした山登り実行中。

ちょっと富士山のイメージ変わったかも。こんなとこもあるんだね。

富士登山ルート3776の目印はここでは見当たらず、地図を見ながら目的地に向かって行く感じです。

今は御殿庭ってとこを目指してます。


木漏れ日も無茶苦茶気持ちがいい。

ただ、誰とも会わないのでちょっと寂しい。

そして、きのこに癒されるぅ~。

そしたら一気視界が開けて

山頂が見えた。

目標地点が近くに見えてすご~くアゲ~な気分に。

海から見たときはとてつもなく遠いとこに見えてたんで、この近さはやばいです。
ガラン沢ってとこに着いたのでここで休憩することに。

8:48

持参したお菓子と飲み物を飲みながらゆっくり休んでると、

3人組の男の子たちが

「こんにちは~」って通りすぎた。

彼らはバックパックに「富士山登山ルート3776」のステッカーを付けていた。

あっ、同じだっ。

同じチャレンジをしている人がいることにニヤニヤしながら彼らの後ろ姿を目で追った。

彼らの速度は早くてあっという間に視界から消えちゃったけど。

少しづつ坂がきつくなってきた。

ゆっくり歩いていれば息も切らさずに歩けてる感じ。

だけどここでipod登場させた。

音楽を聞きながら歩くと効率がいい。

テンポが良くなって足取りも軽くなるのはスペイン巡礼で実証済み。

今回はワンオクがしっくりきた。

チラチラ見える山頂にワクワクする。

じりじりジワジワと坂がきつくなり、
火山岩のような石が転がりだし地味に歩き辛くなってきた。

時々でてくるかわいいキノコに元気をもらう。

スーパーでみるキノコはちっとも可愛いって思った事ないのに、

山でみるキノコってかわいいよね~。(山歩きあるある)

ここでシメジみてもかわいいってなるに違いない。

御殿庭につくと、あの三人組が休憩中。

ここにも案内看板があったので富士山登山ルート3776のガイドの地図を見ながらチェックしてると、

ガイドマップを見て

あっ。

もしかしてあなたもっ???って感じでニコッとされた。

彼らの会話を聞いてると日本語じゃない。

英語で

「どっから来たの?」

って聞いてみると台湾からだって。

そこから一気に同士感覚に。

先に行くよ~って会釈をして進む。

なんとなくだけど木が低くなり、少なくなってきた。

森林限界ってやつに近づいているらしい。

とうとう宝永山って表示がでてきた。

そして一気に視界がひらけて現れた山頂。

この頃にさっきかなり引き離したと思っていた3人にすっかり追いつかれて

一緒に宝永山までの坂道を登った。

今までの風景とは一気に変わったので全員テンションマックスに。

ただ結構な勾配でさすがに私もトレッキングポールを出して登った。

かなりきつい。

下の方みたらこんな景色で、きついけど気分は最高だ。

っと写真撮りまくってたら、彼らはずっと先の方へ行ってしまった。

今日の宝永山は無茶苦茶天気が良くて全体が見渡せた。

ここで写真を撮っていたおじさんが

見てみて、宝永山ってライオンの横顔みたいでしょって教えてくれて

マジでレオじゃんって思ってみたり、

富士市はどこかなって探してみたり、

そのおじさんが、頂上の火口よりも宝永山の火口の方が深いんだよって教えてくれたり、

西臼塚は熊なんてでないよ~って教えてくれたり、

同じルートを登ってきたトレイルランのお姉さま方の年齢が結構いってたのに驚いたり

しているうちに、3人組の彼らはすっかり見えなくなって、

代わりに5合目から歩いてきたと思われる、比較的軽装の人たちがグッと増えた。


もう12時。

7時から5時間歩いてる私はさすがに少しヘロヘロで

完全に場違いな人な感じ。ちょっと浮いてる1名。

座れそうな岩を見つけて

朝コンビニで買ってきたおにぎりを食べていると、

レオの前にいたおじさんが

「今日は最近の中で一番天気がいいから、良かったね。頑張ってね」

って去って言った。

ちなみにおじさんは週3で宝永山来てるそうです。

30分ぐらい宝永山をみながらまったりした後、6合目のスタンプ目指す。

少し足取りは重くなりかけたとき、雲海荘到着。


雲海荘の前は雲海になってて景色抜群。ここで飲むビールもうまそうだ。

ってスタンプどこだ??

スタッフさんに聞くと

「レジの後ろっ!!」

って言われて行ってみると。

レジの横のコーナーにスタンプが置いてあった。

特別感が皆無!!

スタッフさんも忙しそうなので、自分で押してみた。

少しむなしい気持ちで外に出ると、

すごい人の数。

これがシーズン中の富士山の風景なんだろうな。

一応、富士山登山ルート3776の3日目のゴールまでたどり着いたので、

ここからは行けるとこまで行って山小屋で泊まる予定とした。

完全に自分との戦いになりつつある。

すでに疲れてるし、勾配もきつくなって、岩も多くなって歩き辛いところに、人が多いから自分のペースで行けなくって、疲労度がぐいぐい上がってきていた。


さらに、パセドウ病になってから心拍数を気にしてるので、

少しでも息切れしそうになるとすぐ休憩って感じで登ってるのでかなりゆっくりめ。

相当抜かされてる。

ってちょっと心が折れそうなときに後ろから声をかけられた。

あの3人組だ。

何で後ろ??

6合目でお昼を食べながら休憩してたんだって。

ちょっと話しただけで、元気出るなぁ。助かるぅ。

今日は彼らは9合目に泊まるんだって

私はひそかに御殿場口の8合目って皇太子が泊まったとこ狙ってるんだけど、行けるかな?

See you!

って言って、また彼らはず~っと先に行ってしまった。早すぎるっ。

登っているうちに同じようなペースのグループができ始める。

休憩するとこも大体同じで抜かされても、また抜かし返したり。

だんだん顔も覚えてきて、譲り合ったりとかして。

同じペースのグループに、会社の仲間らしき8人組の男性のグループがいた。

そのグループの中で常に一番後ろを歩いていた人の

「次の山小屋でビール飲むぞ~」

「ビールっ、ビールっ」

って掛け声で、私はいつもクスッと笑ってしまい。

おかげで、少し疲れを紛らわすことができた。

次の山小屋が近くにみえるんだけど、歩くとやっぱり1時間ぐらいはかかっちゃって。

そして彼らは疲れ切ってしまい。結局ビールは飲まないっていう。

そこでまた私はクスっとなって。

いつも下から見てる富士山から自分の町を見るのって不思議な感じで。

ここに雲がかかってるって事は向こうからはああ見えてるのかなって常に想像してた。

もしかして誰かがこっちを見てるかもって思ってみたりして。

息きらして何度も休憩しながらだけど、ジワジワと登ってきて

3000mまで来た。

次の山小屋。

元祖7合目ってなんだっ。 さっき新7合目だったじゃん。

富士山の合目の定義がわかりづらくて突っ込みところ満載。

誰か

元祖○○と新○○と何にもついてない場合の○合目の違いを教えて下さい。

7合目の次は8合目じゃないのかって

ちょっとガッカリしちゃうんで。

あっ。

地元のあたりが見えました。地味にうれしいっす。

目標にしていた8合目ですが、まだまだ。

8合目までの急な坂道で、小学校4年生ぐらいの女の子と低学年ぐらいの女の子の姉妹が2人だけで声かけあって登ってる声が聞こえてきました。

お姉ちゃんが妹に

「息を整える以外の事を考えちゃだめっ。足が痛いとか疲れたとかは後でどうにでもなるっ。呼吸が大事っ。一歩一歩だよ。」

思わず彼女を2度見。

明らかに小学生。近くに両親の姿も見えなくて、二人で登ってる様子。

なんだこれっ。この言葉やたら響きました。

妹も弱音を吐かず、お姉ちゃんの言ってる通りにそうかっ呼吸だねって言いながら登っています。

このおかげでこの坂を登り切った感あり。

で、8合目到着っ。

ここでちょっと考えました。

今の時間17:00。

ホントはここからトラバースして評判のいい御殿場口の赤岩八合館に行こうと思って昨日空いてるか電話で確認してたんです。

ここから赤岩八合館まで1時間以上かかりそうなのと、

御殿場口に行ったら、見える夜景は御殿場の町になっちゃうな。

やっぱり富士市民なんで富士市の夜景が見たいなって思って

富士宮口の「池田館」

に泊まることにしました。

素泊まり5500円で夕飯付きが6500円。

初めての山小屋泊。

寝袋が4つならんだブース?の1寝袋分が私のスペース。

下に薄めの銀マットが敷いてあり、なかなかいい感じの寝心地の悪さです。

最終的に2人組が私のブースに来たので、4人分を3人で使う感じに。

そして、荷物を片付けようとしていると、すぐに夕飯ですと呼ばれ。

カレーが用意されていました。ちょっとせわしない。

このカレーは賛否両論あるみたいですが、私は夕飯にありつけて良かったって思っておいしくいただきました。

ただ、朝食のメニューを聞くと菓子パンと飲み物と聞いたので頼みませんでした。

消灯は20:00。

でもまったく寝付けません。寝心地の問題なのか、高度の問題なのか。

ただ横になっているだけで時間が過ぎていきます。

23:00頃外に出てみました。

富士市の夜景。バッチリ見えました。

ムッチャきれいです。iphoneのカメラではおさめられなかった。残念っ。

長~い。内容の濃~い一日だったなあ。

他の富士登山もみてみよう

富士山ルート3776

もっと見る
にほんブログ村 旅行ブログ スペイン旅行へ
にほんブログ村 アウトドアブログ 軽登山・トレッキングへ
ABOUT ME
ruta
ruta
あるき旅にはまった人
フリーで建築関係の仕事をしているrutaです。 テレビで見たのをきっかけにスペイン巡礼を調べはじめ、2017年にスペインへ。 800km歩けたので調子にのり、さらにあるき旅にはまっている最中です。
記事URLをコピーしました