急に登ることになった初富士山。太陽にやられる!
「富士山登山ルート3776」の計画中の7月16日の12時頃。
Lineが入った
「キョウ、フジサンイキマス。ジカンハアレバドコカデアエマセンカ?」
このラインの主は
少し前の北海道旅行で会ったヒッチハイクしていた青年。
レンタカーで旅していた私たちは彼を稚内まで乗せてあげたのだ。
詳しくは↓
彼は日本最北端から鹿児島までヒッチハイクのみで回っている。
富士山の近くに来たらまた連絡くれれば乗せますよって伝えていた。
ほうほう、いいじゃん。
あした富士宮5合目に行ける水ヶ塚公園まで乗せていってあげよう。
「OK!迎えに行くよ。今どこ?」
って返事を打った。
地図と写真付きの返信がきた。
そして、地図が記していた場所は東京都府中市。
げっ。
府中市から富士山って表示出してたら確実に中央道じゃん。
中央道から富士山って吉田口じゃん。
裏じゃん。
(静岡県民的にはこっちが表という事ですみません。)
しかも、2時間待ってて車がつかまらないとの追加ライン。
今日はつかないでしょ。って思ってたら夕方に
「フジサンツキマシタ。アシタフジサンノボリマス。」
って。河口湖町のゲストハウスの写真とともに。
やっぱ裏行ったかぁ。
その後あれこれやりとりがあって
次の日の朝、ゲストハウスから富士山吉田口まで送っていくことに。
ゲストハウスにいたカナダ人の2人もついでにって事で一緒に。
計4人で富士北麓駐車場に向かった。
私も一応登山できるような服装と荷物で。
富士北麓駐車場は1000円。
そこから吉田口5合目までは往復2200円。1時間弱。
6:00のバスに乗って7:00ぐらいに着いた。
下を見ると雲海。むっちゃキレイ。
山頂も見えてて天気も抜群にいい。
私も完全に登山モードになり一緒に行くことに。
高地順応のために1時間休憩して8:00に出発。
3人は英語と中国語で書いてある弾丸登山はダメですよ~って看板をじっくり読んでた。
ただ日帰り登山しようとしている我々は完全に弾丸登山です。
トイレは200円か300円の有料制。
近くに見える頂上。
たくさんの登山者がいるし、表示看板もあるので全然迷わないで歩けます。
最初の道はジグザグと緩やかで、ゆっくりと登ればいけそう。
カナダ人の二人とは早くも差がつき、遥か上のジグザグにいます。
中国のイハイ君はちょっと先に。
バセドウ病になってから心拍数がやたらと気になっちゃって、普段から心拍数計をつけてるんだけど、
今回も急激に上がらないように注意しながら登っているのでかなりゆっくりペース。
他の3人には今日は行けるとこまで行こうと思ってる。
って伝えてあります。
最初の山小屋。花小屋。
噂にはきいてたけど、なかなかパンチのある値段ですね。
今回は飲み物だけはカミーノと同じようにかなりの量を背負ってるのでとりあえずスルー。
険しい道も出てきた。
こんなとこは手を使って。
やっぱり急激に上がっていくと、息もかなり上がってくなあ。
次の山小屋、日の出館。
思っていたよりも頻繁に山小屋があらわれて助かります。
私の場合、すべての山小屋で休憩必須。
知らぬ間にジュースが400円になってる。
今日はかなり天気がいいから暑い。
いろんな情報を見て長袖で来ちゃったから半袖ぐらいの位置までめくり上げて対策。
休憩中は少し肌寒くなってくるけど、日差しが強めなので歩いてると暑い。
バックの中にダウンやフリース入ってるけどいらなかったな。
何か所か山小屋を通りすぎ、下を見るとこんな景色。
気持ちよすぎ~。
富士山ってこんな景色みられるんだね。
遠くに見える山々にうっとりします。
ほらほらジュースが500円になってきたよ。
カップラーメンも500円です。
携帯酸素は2500円です。
まだ足りてるんで大丈夫。
あっ。3000m超えてるっ。
八合目を超えるといきなり辛くなって、高山病になる可能性がグッと上がるって聞いたことが。
今のところなんの症状も出ておらず、サクッとは登れてはないけど、休み休み行けば登れてるって感じ。
3人の姿は完全に見えなくなっていてここでカナダ人のジェイクに連絡してみた。
この時の時間11:30
「僕らは9合目を過ぎたとこ」
マジっ、早っ。
追いつける気もおきないほど早い。
そして30分ぐらいで
「We made it!!!」
ってメールが来た。
とりあえずイハイ君が頂上登るまでは登っていようって決めて、登山続行。
気が付くと休憩のたびに会う2人組の男の人達がいて、
お互いまたいたかってニコッとするようになり。
その二人は手話で会話をしてて、
その一人が私に何かを伝えてきた。
うっ。聞き取れないっ。
聞き取れないのがわかると、スマホを取り出し手書きで
「頑張りましょ」
って。
お互い、うん、うんってうなずく。
あの頑張りましょって言葉、効いたなぁ。その後ホントに頑張れたもんね。
この山小屋缶ビール売ってるけど、飲んだら確実にヤバいやつです。
この辺りでさすがに寒くなり、長袖ジャケットを羽織る。
その時にやんわり気が付く。もしかして焼けてる?
気温が低かったので気が付いてなかったけど、確かに日差しは強かったから少し赤くなってきてた。
ここでも手話の二人とは一緒で、
そのうちの一人が金剛杖に焼き印を欠かさず押してたから写真撮らせてもらった。
並んでるとかわいいかも。
記念になるねこれ。
ここで
「写真撮ってあげようか」
って年配の奥様に話しかけられたので後ろを振り返ると。
さっきより雲がもくもくしてて、超青空のみたことない景色が広がってて、わぁってなる。
その奥様が
「私たちは頂上からの帰り、4歳の子も頂上まで登ってたわよ~」
マジか。そんな小さい子が行けるとこなのか。
この時点で今日は頂上まで行くのをあきらめていたので、次回チャレンジに生かそう。
8.5合目で休憩してた時、イハイ君から
「I arrived」ってライン。
さあ下ろう。
ジェイクに連絡してみると
「僕らは下に着いたよ。」
えっ。早すぎますよ~。
今日の記録は3467mでした。
この表示は3450mになってるけど、
下りは辛さとか苦しさはなくぜんぜんなくて、
吉田ルートは登りと下りは違う道だったりするので、スイスイ下っていけた。
ここではトレッキングポールがあると膝の負担が軽減されるので歩きやすくなる。
景色もいいし下りは好きだ。
分岐があるので注意しながら下りないと須走の方とか行っちゃいます。
かなり注意です。
途中で同年代の神戸から来たお姉さんと話しながら下る。
お姉さんはツアーで来ていて、集合時間に間に合いそうにないから頂上いかないで8合目から下ってきたそうです。
話ししながらだったから、あっという間に木のあるとこまでたどり着いた。
でもここからがきつくて、痛めつけた体が悲鳴をあげはじめてた私には長~く感じた。
登ってる最中は心拍数とか息とかばっか気にしてて気が付かなかったけど、体もかなりダメージを受けてるらしい。
で、
到着。16:30。
8:00出発だから8時間半(8.5合目まで)。かなりかかったな。
ゆっくりだったら頂上まで行けそうなのがわかったから、次のチャレンジの時は行けそうな気がする。
その後、ジェイクたちと合流。
タンクトップ着てた女の子の肩が真っ赤でびっくり。
二人ともかなりの日焼けで重症な感じ。
「カナダではほとんど日焼けすることがないから」
って。
私もかなり焼けてしまった。
富士山の日差しをなめてはいけない。次は日焼け止めは必須。
1時間後イハイ君も戻ってきた。
帰りのバスの中で全員ヘロヘロでぐったり。
彼らは3人とも20代。20代でもこんなんなっちゃうんだから、やっぱ弾丸登山はなるべく避けたいとこだな。