熊野古道、中辺路チャレンジ⑥(三越峠~発心門王子) 古道で初めて日本人に会えた。
三越峠の休憩所で休憩して、歩き出すと、あのグレゴリーJ38の二人が後からやってきました。
お互い??です。
「いつ抜かした?」
地図を見てみます。
この地図には訂正用の紙が添付されていて、現在の迂回路は
ブルーで手書きで書いてあるルートになっています。
誘導看板もそうなっていたはずです。
でも、私は蛇型地蔵のスタンプがほしかったので、まっすぐのショートカットっぽい道を選びました。
きっと、彼女たちは現在の迂回路を行ったんだと思います。
「そっかあ」
三人で納得しました。
「私たちは水を補充したいなあ。」
といっていたので、
「休憩所の横にあるよ~」
と教えます。
今度は私が先行する感じになりました。
少し進むとまた古道っぽい道になってきました。
途中わらじ??
住宅が昔あったらしいところがありました。
ここで住むのはかなり大変そうです。
ここは整備されていました。
上の方からゴッソリ木がなかったので、崩れてしまったのかもしれません。
植樹はされていたので、木が増えてくるといいな。
今日は杖もないし、
登りもかなり長かったし、今下りもきついし・・
ちょっと疲れちゃったし。
そうだ柿の種食べよう!!
一口食べると回復する~って感じでした。
気のせいかもしれないけど、自分の好きなものを途中で食べるって効果的かも。
ここを階段で下りなさい。みたいな絵がかいてあります。
絵から見るとかなりきつそうです。
と思ったらやっぱり、急な下り坂。
このころから、急な下り坂のおり方を開発しました。
若干横向きになって斜めに降りていく作戦。
光ゲンジの鉢巻きみたいな道しるべ。
山の中でこの赤いリボンがついていると安心します。
ここであってるよ~って言ってくれてるみたいで。
道しるべがないところでも、こんなしるしをつけてくれています。
若干横向きになって斜めに降りていく作戦。
決行。
ここで、反対側からくる女性にあいます。
道で会う初めての日本人の方でした。
今まで古道で会うのは、外国の人ばかりで、会話に少し困っていたところに会ったので、
かなり嬉しかった。
お互いの情報交換をします。
彼女は発心門王子までバスできて、そこから歩いてきたそうです。
簡単な地図しか持っておらず、ここから三越峠までの距離を聞かれました。
今、私がこの急な下り坂をずっときているということは、
彼女は急な登り坂って事です。
お互い激励して別れました。
私はこれからも下り坂のようなので、安心。
この石積みなかなかいい、いままでの石積み選手権で現在トップです。
川沿いの道に出てきました。
歩きやすいですが、今日は天気がいいのと日光が直接あったってしまうので暑い。
木漏れ日のとこはただただ気持ちがいいです。
湯の峰温泉にいく赤城越を行く場合はここを曲がるみたいです。
船玉神社
この神社の手水舎。苔がいい感じでついてて美しいです。
庭にこんなのあったら安らぐだろうなあ。
そして下り坂とシダ。
三越峠を過ぎて下り坂ばかりなので、若干親指が痛くなってきました。
まめができちゃったのかなあ。
たかはらさんで手で洗った靴下が完全に乾いておらず、少し湿ってたかも。
ちょっと気になります。
「猪鼻王子」
この先の道路にバスが走っているのが見えました。
もうすぐ発心門王子。
「発心門王子」
着いたあ。
しかも12:00ぴったりです。
ここでお昼を食べようと決めていました。
のなか山荘さんにお弁当頼んでおきました。
竹の皮の包みをあけると、おにぎりとウインナーと漬物が入っていました。
おにぎりをほおばると、なんという幸福感でしょうか。
おにぎりにこんなにも力があるとは、いつも食べるやつとは全然違います。
山とおにぎりは最強の組み合わせです。(ちょっと大袈裟)
ニヤニヤしながら食べてると、
さっきの女性が戻ってきました。
その先の地獄の迂回路の様子を聞いたようで、
あきらめて三越峠で引き返したそうです。
彼女が言った言葉で印象深いものがありました。
「途中でやめる(あきらめる)ってことは絶対ダメだって今まで思っていたけど、 ここで引き返してみて、これも正解だってわかる」
この言葉が後で私にとっても降りかかってくることになります。
つづきはあした。