スペイン巡礼

ちょっと泣きそうになった日。カミーノ3日目

rutamomo

2017年6月7日 ズビリからパンプローナ 22.8km

ZUBIRI→PAMPLONA

初めて朝から晴天。気持ちがいい。

8:00頃出発。
すると、昨日ボカディージョを食べたバルの前に
ファブリおじさんが。

ファブリおじさんはマメがあまりにも痛いので、パンプローナへはバスで行くらしい。

その後は家へ帰るみたい。
もう少しスペイン語がわかれば….

でもファブリおじさんの

「頑張れよ」的な声援は理解できた。

ずっと手を振ってるファブリおじさんを何度か振り返りながら進む。

案内看板があった。

今日は高低差が少ないらしい。
でも、あまりこの辺の情報は気にしてない。
だって、気にしたって行かなきゃなんないんだから。

途中きつかったら、頑張ればいい。って感じにしか思ってない。

今日も巡礼者たちが前を歩いている。

前に人が歩いていると安心感がある。

今日は脚が無茶苦茶快調なので、ぐんぐん抜かしていく。
少しの坂道なら、結構早い速度で歩けるようになった。

やっぱり、天気でも脚の調子って左右されるのかなあ。
荷物も軽く感じるし。

空が青いと、見えてるすべての色がはっきりと目に飛び込んでくる。

どんどん抜かしていったら、まわりに人が見えなくなった。
道標を見落とさないように注意しながら進んでいく。

最初の村?に着いた。

ここには水飲み場があった。
少し暑くなってきていたので、手ぬぐいを濡らして首に巻く。

これはとても気持ちがいい。

この辺りはバルコニーにバラの花を飾ってある家が多い。

かわいい家と白い壁、赤いバラの花が最高にマッチしている。

シンプルに植樹してあって、

スペインの人のセンスの良さがすごい。

平坦な道だと、まわりの景色がゆっくり見られるなあ。

しかも、今日の道はまわりがひらけているところが多いから、遠くの山だったり、集落だったりが見えてきもちがいい。

途中でスタンプあります。って看板。

寄ってみると教会だった。

この教会は一人の英語を話す大工さんが修復中だった。

外は石積みだけど、中は木で組んであって、
何年もかけて修復しているらしい。

このあたりから、村に入る時こんな表示看板があることに気が付きはじめた。

赤い枠のなかに文字が書いてるある時は入口。

赤い斜めの線が引いてある時は出口。

おっ。家の感じ変わった。

石積み。小さい窓、緩めの屋根勾配。スペイン瓦。

明らかに、サンジャンピエドポーの家とは違う。

日陰で休む人たち。

天気がいいと、日光によって体力も消耗してくる。
途中で休みながらがいいんだろうけど、

私はバックパックをおろすって行為が苦手。

なんだかめんどくさいので、ついつい休まないで歩いてしまう。

涼しいし、気持ちがいいし、木漏れ日のこんな道が大好きです。

さわやかな気分になれる道が多い。

今日最初のバル。

川の脇にあって涼しげ

ここにもたくさんの巡礼者が休憩中。

わたしは疲れていなかったので先へ。

すぐに車道沿いの巡礼路。

車道沿いの巡礼路は少しこわいです。
大きなトラックや一般の車が結構な速度でとばしていきます。

バックパックが引っかかっちゃわないかと不安になったりして。

かわいいアルベルゲを通りすぎ。

こんな気持ちがいい道もとおりすぎ。

この看板の前で立ち止まっていると

散歩中のおじさんが話しかけてきて

「巡礼路はこっちだよ」

って教えてくれました。

少し歩くとキャンプ場のような場所がありました。

矢印を探すと小高い丘に向かっています。
ここからは少し登りかと思い休憩。

すると、初めて日本の方にあいました。

久しぶりの日本語に嬉しくなり、少しお話をさせて頂いて。
1日40~50km歩いてるそうで。

そして気になることを言ってた。
「太陽を背にして、影が前にあるのが気持ちが悪くって。」
?????

思い返してみると、朝からずっと自分の前に影があるなあって気が付いて。
気持ち悪くはないけど。

写真を撮る時に自分の影も入っちゃうのがヤダなって思ってた。

日本だと後ろに影があるイメージ。
こっちは前に影がくる。

おもしろっ。

ちょっと休憩して小高い丘に

なんで屋根の上にロバ???

気持ちい木漏れ日を抜けて。

道標の上に石積み+おはな。
今日の道は少し楽だから、みんなに気持ちの余裕があるのかもしれないなあ。

少し向こうの方に町のようなものが。

あそこがパンプローナ??違うかあ。

スペインのトラックかわいいなあ。

なんて歩いていると。


バックパックの背中の部分に差していたビニールがないっ。

このビニールの中にはこの二つが…….

はいっ。そうです。
この旅で一番重要だと思われる。
クデンシャル

ガイドブック。

軽く冷や汗みたいなものが出てきます。

落としたの?

でも音がしなかった。

とりあえず、引き返します。ちょっと小走りで。

(ガイドブックは見ていないからいいとして、クデンシャルってどうなっちゃうの?次の宿でクデンシャル買えるの??)

もやもや考えながら、景色に目もくれず歩いていると、前から散歩中のお兄さんが。

「すみません。何か落ちていませんでしたか?」

と英語で聞きます。焦ってるので、何言ってるかわからなかったかも。

「何も見なかった。」

絶望的な答えが帰ってきました。

最後にクデンシャルを確認したのが、日本人の方と話したところ。

結構戻ります。

(そこまで戻って、バスでパンプローナ??それとも歩く??)

なんてもやもや考えていたら、今度は女性が。

バックパックを背負った女性。

巡礼者です。

「すみません。何か落ちていませんでした?」

と英語で聞きます。

「こっ、これ?あなたの?」

彼女の手にはクデンシャルの入ったビニール袋。

「そっそうです。ホントにホントにありがとう。」

「ミラクル、アメージングです」

そして、ハグ。感謝の気持ちを何度も伝えました。

マジで泣きそうになりました。

彼女はオーストラリア人。名前は覚えられませんでした。

そこから彼女と歩くことに。

彼女は荷物を送るサービスを利用しているようで、
小さいリュックだけを背負っていました。

ガイドブックも地図も持っていないようで、
パンプローナまでの道もわからないって言っていました。

途中きれいな橋で写真をとりながら進んでいきます。

街に入ってきました。

ここパンプローナ?って思ったけど、

GPSで調べたらまだ先のようです。

結構大きくにぎやかな街です。

オーストラリア人の彼女は完全日焼け対策。

長袖をバッチリきて、手袋もつけてました。
帽子も首を守るタイプ。

私は日焼け好きなので、パンツを膝までめくり、半袖。

対照的です。

矢印をたどりながら街を進んでいきます。

田舎の方は分かれ道が少ないけど、街は交差点なんかの分かれ道がいっぱいで、

矢印が見つけにくい。

電柱や壁にかいてあるんだけど、他の看板などの情報も目にたくさん飛び込んでくるし、

巡礼者ばかりではなく、普通の人たちもたくさん歩いているので、巡礼者が見つけにくく、人についていくことも難しい。

途中ズビリの宿で朝食を一緒に食べたフランス人のおじさんも一緒に。

3人で協力しながら矢印を見つけ、進みました。

そのとき役に立ったのが、iphoneに入れてきた

「BUEN CAMINO」

ってアプリ。

これってカミーノの道順も示してくれて、GPSで自分の位置を教えてくれるので迷うことがない。

パンプローナにつながる橋までたどり着けました。

この城壁の中がパンプローナです。

パンプローナに到着。

オーストラリア人の彼女は知り合いの人たちに会えたようで、ここでお別れ。

何度もお礼を言いました。

でも彼女も

「あなたと一緒にいられたから、地図を持たない私がパンプローナに着くことができた。ありがとう。」

と言ってくれて、なんだかすごく幸せな気分に。

そしてアルベルゲを探します。

そしてふいに財布をチェックしたら…..

またトラブルっ。

昨日のアルベルゲのカードキーが財布の中に入ってました。

返すの忘れた…….

また戻る??

とりあえすアルベルゲへ。

つづきは次回。

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あるき旅にはまった人
フリーで建築関係の仕事をしているrutaです。 テレビで見たのをきっかけにスペイン巡礼を調べはじめ、2017年にスペインへ。 800km歩けたので調子にのり、さらにあるき旅にはまっている最中です。
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