南京虫ネタで国際交流!カミーノ28日目。

2017年7月4日 メリデからペドロウソ 33.1km
Melide→Pedrouzo
朝キッチンで紅茶を飲み、みんなで出発。
5:30

サンティアゴ・デ・コンポステーラまではあと少しだなあと思いつつ。
いつものように支度し、いつものように出発した。
数日後にはみんなで歩くこともなくなっちゃうのだけれど、考えてもしかたがない。
少し後で来るであろう寂しさを感じながら、歩く。
いつものようにバルで朝食。
今日はこれにしてみた。

温めたミルクと、袋に入ってる粉を混ぜて飲むココア?みたいな飲み物。
朝の飲み物としてはあったまるし、甘くてほんわかするし、いいっ。
私は持ってきていた強力な痛み止めクリームを朝カティアに貸してあげた。
ホントは痛いなら歩かない方がいいと思うけど、みんなと一緒に歩けないって彼女の気持ちを考えると、歩きたいんだろうなあって思って。

今日はカティア、ここまでは歩けてるみたい。
昨日はタクシーだったから安心した。
道を渡った反対側から写真を撮ってたら、みんなが気がついてニコッとしてくれた。
寂しさがちょっとこみ上げる。
バルで休憩した後は、各々のペースで歩く。

最初はMiちゃんと歩く。

あいかわらず、アルドは自分のペースで規則正しく歩いてる。
それを後ろから見て
「アルドっ。真面目かっ」
って言ってMiちゃんと笑う。
こういうのも明日で最後。
今日も朝日がのぼるのを写真におさめ。

ひたすら歩く。

途中からみんなと離れてぐいぐい進んでいく。

何人かに話しかけられた。
「ベットバグ?」
今日も暑かったので、アームカバーを脱いで半袖。
パンツもひざ下までめくっていたので、肌は露出気味。
脚も手もかなりの箇所刺されていたので、目立ったみたい。

香港から女の子は
「写真を撮らせて、友達に送る」
って。
彼女の友達もオーストラリアでベットバグにやられて、ひどい目にあったそう。
その後も次々に話しかけられた。
露骨に嫌そうな顔する人、心配そうな顔をする人。いろいろ。
韓国人の夫婦に日本語で話しかけられた。
「こんにちは、それはベットバグですか?」
そうです。
「私たちもです」
って言って、腕をまくってみせてくれた。
彼女たちは長袖長ズボンをはいていて、肌は見せていないから一見さされた感はない。
いた~っ。南京虫仲間。そしてさらに奥さんはこういった。
「私たちの知ってる中では、アジア人しか刺されていません。なぜだろう。」
確かに私が見た被害者は、いまのところHiちゃん、Hiちゃんといた韓国人の男の子。
そして、この韓国人夫婦。
ホントだっ。アジア人だけだっ。
しかも、この夫婦の旦那さんの方はまださされ続けてるって。
退治できてないらしい。 こわっ。

私はその後増えてはいないし、痒みも少なくなってきてるから
順調に回復に向かってると思う。
また刺されるって心配ってかなりストレス。
夜、ちゃんと寝られないんじゃないかなあ。

今日も遠足ちっくな巡礼者が多いです。

2回目の休憩はここで。

いつものアクエリアス、氷、レモン入り。

このビールサーバー、前にも見たことあるけど気になってしょうがない。
お腹に抱えてるボールが何を意味するのか・・・

かなりゆっくりしてると、次々に巡礼者が通りすぎる。
ロベルトと牛が合流。

ロベルトは一服してから
「行くね~」って言って先に。
私もあるきはじめよう。

ここでイタリア人のおじさん二人組と仲良くなる。
二人は日陰でまったりと休憩していた。

長いひげの方のおじさんはプリミティヴォの道ってのを歩いてきたんだって、
フランス人の道よりも険しいって言ってた。そんな道もあるのかぁ。

お昼ご飯を食べようと思って、またバルに入る。
一人でハンバーガーを食べてたら、
味噌汁をくれたフランス人のおじさんがYuさんと一緒に歩いてた。
最近は二人で歩いてるみたい。
二人が頼んだサラダ。

大きくておいしそうだ。
ここでYuさんの連絡先をゲット。
Yuさんは同年代。
この年代で女性一人で来てるって事にやたらと親近感がわいてて、
また、日本で会いたいなって思ってて。
先を急ごう。



今日は天気が良くって暑くて、かなり水を補給してた。
ボトルの中の水が空になったころ、またバルを見つけた。

ここでまたアクエリアスを頼み、
ボトルの中に水を満タンに入れてもらった。
復活っ。



杉みたいなヒノキみたいな木が並んでる林を通り抜けたとき、熊野古道を思い出した。
ここの風景ちょっと似てる。

熊野古道からはじめた、この歩く旅。
トータルでもう800km以上は歩いてる。
うっすらと歩けるなあと思ってたけど、
この長~い距離を実際ここまで歩けちゃうなんて自分スゲー。


ちょっと道に迷いそうだったけど、Maps.meを駆使してペドロウゾに着いた。

予約してたアルベルゲまでは誘導の看板が出てたのでスムーズに。

15:20到着。
あと一日でこの歩く旅も終わる。





